非常識な成功法則
お金と自由をもたらす8つの習慣
(著者) 神田昌典
(出版社) フォレスト出版
(発行年) 2002年6月
1.各章毎のまとめ
序章
成功者「神田昌典」さんの本音が
赤裸々に書かれており、
綺麗ごとばかりではないため
嫌がる人もいるかもしれない。
しかし、実用的な本だという事を
ダイレクトに伝えてくれてある。
目的はズバリあなたの年収を10倍にする事!
また、誰でも悩むお金と心の問題についてもどう決着を着ければ良いのか?
書いてあるためこの章を読んだ頃は、
もうワクワクして全部読み切りたいと思うはずである。
大まかに本の構成について分けると、
右脳を使って成功するメカニズム
(メンタルな習慣)
・・・第1の習慣~第3の習慣
左脳を使って成功するメカニズム
・・・第4の習慣、第5の習慣
この時代で力強く生きる知恵について
・・・第6の習慣、第7の習慣
成功することのダークサイドについて
・・・第8の習慣
となる。
第1の習慣
やりたくないことを見つける
表題の通りである。
やりたい事を見つけたりやる
ためには、まずやりたくないことを明確にしなければ出来ない。
(そうしないと、やりたくないにも関わらずヘコヘコした営業をしたり、
身をすり減らすような仕事をしたりしてしまう。)
これから、やりたい事を書いていくと200%絶対自分は
本当にやりたいと思っている事が書け、実際にやる気構えが出来る。
つまり、嫌なお客とは付き合わないからこそ、
付き合いたいお客とは魂を込めて集中して仕事を
する事が出来る。
もう一つ重要なのが、単純にやりたくない事を
やらないだけではなく決着をつけるという事。
この方法は、
・本当にやりたくない事なのか?
やりたくない事の中で、さらに
一番やりたくない事は何なのか?
・私は、次のステップに進むために、
現在の経験からすでに十分な学びを得たか?
・もしまだ十分な学びを得てないと
すれば、十分な学びを得るには
一体何をする必要があるだろうか?
それはいつまでか?という問いを
自身に問いかける。
第2の習慣
自分にかける催眠術
人は繰り返しの言葉に弱いので、
自分の目標(現在進行形のがベスト)を口で言ったり、紙に書いたものを
何度もみて「自分で現実をコントロールする」これが重要。
また、自分に都合のよい言葉を言って自己催眠をかけることで
不安がなくなり、目標に向かって進み始める。
さらに、催眠術を自分にかけるのに重要なのが
目標を紙に書いてそれを常に持ち歩き、朝晩眺める。
つまり、目標を常に自分で
潜在的に意識する事ともいえる。
すると、無意識のうちに
「この目標に一歩でも近づくためには、いま、この瞬間に
何をすればいいのかな?」とか
「この目標を実現するためには何が必要だろう?」
と考える様になる。
さらに、目標の立て方も
SMARTの原則を守る事が重要。
SMARTの原則
・Specific(具体的である)
・Measurable(計測ができる)
・Agreed upon(同意している)
・Realistic(現実的である)
・Timely(期限が明確)
要するに、「金持ちになる」
という目標を「来年4月30日迄に年収1000万円を達成する」
という感じに明確にすることである。
そして、この自己催眠を効果的にする事は
毎日達成したい目標を10個ほど思いつくままに
手帳に書きだす。
その中で、最も重要な目標に印をつけ
「自分がこの目標を達成するために今日やらなければ
ならない事はなんだろうか?」と
自身に問いかける。
どんな小さな事でも
いいからその行動を書きだして、
行動していく。
第3の習慣
自分に都合のいい肩書きを持つ
どんなに優れたプログラムを
書いてもコンピュータのCPUが最新でないとうまく働かない。
これは人間にも言える事で。
このCPUの部分は
「自己のセルフイメージ」である。
つまり何をすればいいのかというと、
「なりたい自分になるために」、
「今の自分の問題をラクラク超越してしまう」
そんな自分のイメージに
変えるような肩書きを創ってしまう。
簡単にいうと、自分が凡人だという
イメージを持っていたら、成功者にはなれない。
これは、仕事だけではなく
プライベードでも大いに有効である。
例
「スーパーエナジャイジングティーチャー」(とにかく、
凄い元気で周りに元気を与え続ける教師というイメージ)
第4の習慣
非常識的情報獲得術
今までの習慣では、自分自身が目標達成のために、
必要な情報をキャッチできる
高性能のアンテナを持った事になる。
でも、どんなに優れたアンテナでも
情報が目の前を通り過ぎなければキャッチする事は出来ない。
そのための効率よく勉強できる方法についての説明は、
「テープを聞く」
「フォトリーディング」である。
テープとは成功者や優れた経営者などが出しているセミナーや
本を音声にしたものである。
本を読む事や人と出会う事が行動力や発想力に結びつく情報を
大量に仕入れる事に重要だが、肉声を聞くことが出来るので
細かいニュアンスも伝わるし、今目の前で喋っているとう臨場感も
伝わってくる。
これを何度も何度も繰り返し聞く。通勤でも移動中でも良い。
そうするとスキマ時間が生産的な時間になってくる。
フォトリーディングとは脳の構造をベースとした
情報処理法で
①「準備(リラックス)」、
②「予習(本屋さんでやっている事。
読む目的を明確にする)」をして
③「フォトリーディング(1枚1ページで
めくり、イメージ情報として蓄積)」、
④「復習(「これは何だろう?」
「気になる!」というワードを
書きだす)」をした後に
⑤「活性化(斜め読みを行う、
ディッピング)」という手順のもと行い、
⑥最後は「マインドマップに
落とし込む」。
これは、本を読むだけではなく、知的活動全般の処理スピード、
クオリティを引き上げる事にも役立ち、会議などにも応用できる。
第5の習慣
殿様バッタのセールス
お客から「買って下さい」と言わせるための、悪女の法則
(魅力的な提案で振る舞い→
あなたじゃなくても私は別にいいのと少し冷たい態度を取る)
今まで、営業マンがお客を勧誘していたのとは逆の営業マンが
お客を断るセールス。
つまり、「見込みがないお客は出来るだけはやくNOを言ってもらう」、
「お願い営業はしない」
第6の習慣
お金を溺愛する
お金をコントロールするための
3つの原則とは
①お金に対する罪悪感を持たないこと
②自分の年収は自分で決めること
③お金が入ってくる流れを作ること。
出て行く流れを作ってはならない。
特に罪悪感を持たないことは重要で、
自分が儲け始めても自身で無意識に
ブレーキをかけないようにする為である。
お金に嫌われない、お金の使い方は
「余った分だけ使う」
例えば喉が渇いていて、コップに水を汲んで半分で
飲んではすぐに飲んでしまうのは最低、
いっぱいになってもまだ飲んじゃダメ、
いっぱいになって溢れて垂れてくるやつを舐めるの
こういう感覚。
またランチェスターの法則からも収入の11%位だと
使っても問題ないが、
それ以上だと流れが変わってしまうため取り返しの
つかないリスクがある
第7の習慣
決断は、思い切らない
現在にも「良い面」と「悪い面」があり、
将来にも「良い面」と「悪い面」がある。
多くの人は現在の「良い面」を
全て捨てて、将来の「良い面」へ
一気に移動しようとする。
さらに将来の「悪い面」の不安も打ち消せない。
このように背反した感情が
振り子のように揺れ動いてしまうため
行動にストップがかかってしまう。
この状態を解決するには、
3つの感情を客観視する必要がある。
①現在の「良い面」をどう残すか?
②将来の「悪い面」をどう回避するか?
③将来の「良い面」をどう最大化していくか?
このように考える事で第3の道を作って
いく事になる。
第8の習慣
成功のダークサイドを知る
年収10倍になって、それで幸福が
ゲットできると思ったら大間違い。
人生そんな甘いもんじゃない。
光が当たるということは影が濃くなる。
だから、
①完璧を目指さない事
(世の中には完璧なものはないので、
完璧なものを創るとどこからか綻んでくる)
②家族を大事にする事
③稼いだお金を有効に使う事
(自分だけではなく社会的にも
幸せになれるように)
が大切な事である。
【参考になった事】
1章の目標を見つけるところから、自己催眠を行い自分の生活習慣に
無理なく組みこむことはすぐにできるので即効性がありました。
この本の中で短いかもしれませんが、
7章の決断に関する所はとても重要で
やっているようでやっていないのかもしれません。
参考にしたい言葉
:「やりたいこと」のなかには
「やりたくないこと」が含まれている
紙に書くと実現する
【自分に置き換えられる事】
仲間の人にも指導しやすい内容なので、目標設定時の
マネージメントにも活用できる。
フォトリーディングの考え方は、会議などでも使用できる
(例:会議の前日あらかじめ資料を
渡して予習をしてもらい、
何が重要か?気になるか等を
まとめておいてもらう事で可能)
以上です。是非参考にして下さい!!
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