使える”ストーリー”の書き方:『ストーリーブランディング』

 

「ストーリー」で伝える、つまり「物語る」、というのは面白そうだし、有効性もありそうだなと感じてはいましたが、即物的で数字で考えがちな私にとってはハードルが高いとも感じていました。

 

そんな私を手助けしてくれそうな本を見つけたのでご紹介します。

 

『ストーリーブランディング』

ジム・シグノレリ著

ダイレクト出版

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印象に残った部分

・物語はこれまでずっとコミュニケーションの最も有用なツールの1つだったし、これからもそうだ。
左脳の命令は機械がやってくれる。仕事の場で価値をもつようになるのは右脳的能力だ
・ブランドは感情的なつながりを提供することができる。
・説明するのではなく、読み手の解釈にゆだねる。

 

 

感想など

「単語ではなく物語を」という観点から見ると、神田昌典著『稼ぐ言葉の法則』に似た印象をもちました。『稼ぐ言葉の法則』にはキーワードから文章を作り出す間のプロセスがあまり書かれていなかったため、イメージは分かるけど自分には出来ない・・・と感じていましたが、この『ストーリーブランディング』ではこのプロセスが丁寧に書かれており、例文も複数あったので、時間はかかりそうだけれど自分にもできるかも知れないと思えるものでした。

 

コンサルティングなど、サービスがすぐに(短い期間で)メリットに繋がるものではない場合、USPを作成するのが難しい場合があります。そのような時に、この「価値で結びつく」という考え方は有効になるのではないでしょうか。

 

ただし、UVPにするとしても、やはり使う言葉によって受け入れられ方も変わるので、これとは別にコピーライティングの勉強をする必要があるでしょう

 

ビッグデータを収集し、分析できるようになってきて、広告は科学だという声が大きくなってきた今だからこそ、物語の力を学ぶことの意義もあると感じました

 

 

内容

・きっかけ

クライアントと広告クリエイターとの間をつなぐには、ブランドのイメージ、ターゲット、枠組み、といったことを明確にした”クリエイティブ・ブリーフ”を作成する必要がある。しかし、キーワードの羅列(それもクライアントが気に入るような)から、クリエイティブな広告を生み出すのは難しい。そこで、「見込み客からクライアントへの手紙」という形で物語りを書いてみたところ、感情を動かし、全員のイメージが一致するようなブリーフとすることができた

 

・定義

ストーリーブランディングはストーリーテリングとは異なる。ストーリーブランディングは、物語という枠組みの中でブランディングを行う、公式のあるプロセスである。

 

・ストーリーブランディングの構築

1.2人の登場人物(ブランドと見込み客)、およびその外層(行っていること)と内層(価値観)
2.登場人物同士(ブランドと見込み客)の結びつきのレベル

 

・ストーリーブランディングの構造

ブランディングに必要な6つのこと

1.状況分析
2.ブランドの性格付け
3.見込み客の性格付け
4.登場人物同士を結びつける
5.結びつきを阻む障害に立ち向かう
6.一人称で物語りとして要約する(ストーリーブリーフの作成)

 

・上の6つを達成するための具体策

 

・ストーリーブリーフの例

架空のブランドについて作成したもの

 

UVPを作成する

見込み客とブランドとを結びつけるUVP:独自の価値提案」を作成する。製品のメリット・ベネフィットを言うUSPとは異なるものであることに注意。

 

・テスト

作成したストーリーブリーフからいくつかのUVPを作成し、それに”共感できるかどうか?”をテストする。その文言がカッコイイとかではなく、”共感”に重きをおくのがポイント。

 

 

「ブランドやプロダクトではなく物語を考えよう」

 

 

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