個人起業家が顧客をたった一人にフォーカスできない強い理由とその失敗事例

「フォーカス」して 大成功した航空会社として有名なのが、   アメリカの航空会社である サウスウエスト航空です。   日本人にはあまり馴染みのない 航空会社だと思いますが、   馴染みのない理由はアメリカの国内線 専用の航空会社だからです。   サウスウエスト航空は、 国内線のみで国際線はありません。   食事のサービスもなく、 ペットの搭乗も禁止です。   事前の座席指定や航空会社間の 荷物のやり取りもありません。   このように国内線を利用する ビジネスマンに顧客を フォーカスした結果、   準備する飛行機はボーイング ７３７型一つで良くなり、   その他にもスケジュール管理や メンテナンスも格段に容易になり、   整備も機体が一種類だけなので、 集中してメンテナンスができる ようになりました。   その結果、創業以来一度も 死亡事故を起こしていません。   それだけではなく、 利益もどの航空会社よりも 大きく得ています。   その反面、他の航空会社は、 旅客もとるし貨物も載せました。   客室の下に空きスペースが あるのだから、ついでに貨物も 運んだら売上が上がるから いいじゃないか。と 感じるかもしれないですが、   これにより余計な人件費がかかり 大きな赤字となります。   次にビジネス客をとるべきか、 それとも観光客をとるべきか？という 問いに対し、各社ともに、 両方載せればいいじゃないかという 戦略をとりました。   次に国内線にとどめるべきか、 国際線も手がけるべきかと問いにも、 両方でいいじゃないかと 二兎を追う戦略をとります。   さらに、ファーストクラス、 ビジネスクラス、エコノミー クラスのうち、どのサービスを 手がけるべきか？に対しても 各社全てのサービスを提供しました。     サウスウエスト航空が 顧客をフォーカスして成功しているのに、 他社はその真似ができませんでした。 その理由はたった一つ。   それは 「短期的な売上が見込めるから」です。   この短期的な売上を求めて、 人を確保し、機体もたくさん準備し、 さまざまことができるようにします。   目先の利益の獲得の考えは 個人でも企業でも強く残っており、 こうやって忙しい割に利益が出ない 状態を自ら作り上げてしまいます。     しかし、この戦略は必ず崩壊します。 なぜなら時間の経過とともに顧客を 「フォーカス」した企業が出てくる からです。   そうするとさまざまな商品・サービスを 扱っている企業は中途半端になってしまい、 専門性を持った顧客をフォーカスした 企業に利益を奪われてしまいまうからです。   このようにいつの時代もどんな業界も 顧客を「フォーカス」する企業が 大きな利益を獲得することができます。   この事例を見てもわかるように、 目先の利益から脱却し、   中長期的に利益を得たいならば、 顧客を一人にフォーカスしていくことが 重要です。   この事例を見て「フォーカス」の 重要性を意識してくれたら嬉しいです。 では。       ]]>