はじめてのセミナーシリーズ。第2回めはホワイトボード等への板書について取り上げます。
これを読んで基本をしっかり身につけましょう。
スライドや口頭説明を補うのが板書の役割
スライドに載っていることはプロジェクター(もしくはプリントしたもの)を見てもらえばいいわけです。
なので、スライドにあることを板書する必要は原則ありません。
ホワイトボードに書くのは「スライドには掲載されていないけども、口頭だけだと理解しにくいこと」です。
例えば、成功者の方の事例を紹介する際に、その方のWebサイトのURLを紹介するといった具合に使います。
板書もスライドと一緒で、何でもかんでも書くと、書く方も大変だし聞いている方も辛いです。
私達は学校で先生が板書している姿をずっと目にしてきました。そのため、教える時は板書するものという先入観があります。
しかし、実際には必要最小限でいいのです。
もちろん強調したい部分については、スライドにあっても改めてホワイトボードに大きく書いて重要であることをアピールして構いません。
文字の大きさは手のひらの大きさで
多くの方の板書を拝見してきましたが、総じて文字が小さ過ぎます。
あなたは読めるのでしょう。でも会場の一番後ろの人は読めるでしょうか。
板書する文字は、あなたの手のひらと同じ大きさにして下さい。
文字は少しゆっくりめに、丁寧に書きます。
書くときは黙って書くのではなく、出来るだけ書いていることを口に出しながら書きましょう。
セミナー参加者の多くは、板書していることをすぐにノートしようとします。
しかし、板書中はセミナー講師がホワイトボードの前にいるので、それができません。
すると講師の板書が終わってから書くことになるので、少し慌ただしくなります。
慣れないと難しいかもしれませんが、板書の時は口に出してあげると親切です。
また口に出すことで、字も丁寧になります。
ザザッと走り書きのように書く人が多いですが、読めたものじゃありません。
下の写真みたいな人が多すぎます。
あと会場では、一番後ろの席に実際に座ってみて、ホワイトボードのどの辺りまでが実際に見えるのかもチェックしておきましょう。
私は「最前列に少し背の高い人が座ったら、ここから下は厳しいな」と思うあたりに、あらかじめ印をつけておきます。
ホワイトボードの下の方を使う場合は、後ろの方に見えるか声をかけてあげて下さい。
マーカーは自前のものを
ホワイトボード用のマーカーですが、自前のものを用意されることをお勧めします。
会場備え付けのものが、かすれていて困ったことが度々ありました。
マーカーの状態を心配するなら自分で用意した方が絶対安心です。
また、会場にある一般的なマーカーは細すぎると思います。
2016年3月現在のお勧めは、パイロットの「ボードマスター極太」です。1本200円くらいです。
ただ、書くのに少し慣れが必要かもしれません。セミナー初心者の方は板書の練習も兼ねて試し書きされるといいでしょう。
(※太字マーカーの中にはホワイトボードに適さないものもあります。購入される場合は、ホワイトボード用マーカーか確かめるようにして下さい)
※上の写真はイメージです。「ボードマスター極太」ではありません
またマーカーの赤は、やや注意が必要です。
光の加減によっては反射してよく見えない場合があるからです。
赤なので目立つだろうと安易に使っていると、参加者からはむしろ見えにくい可能性があるので注意しましょう。
大きめのスポンジが一つあるといい
ホワイトボード備え付けのイレイザー(消すやつ)がくたびれていることがあります。
消してもなかなか消えないと、見栄えもよくないです。
そういう場合に備えて大きめのスポンジを一つ用意しておきましょう。
少し水を含ませてサッとふくだけで、綺麗に消してくれます。
消す話が出たついでに、書いたものを消す時の注意点についても触れておきます。
板書したものを消すときは、一言「消しますよ~」と言ってあげて下さい。
内容によっては、黙って消して問題ないものもあるでしょう。
しかし、参加者の中に後で書き写そうと思ってる人もいます。
出来るだけコミュニケーションを取ることを心がけたいですね。
その他、細かいこと
スマホでの撮影について
私はノートしないで、スマホで撮影してもOKにしています。
書く手間が省けるし、聞くことにより集中してもらえるように思います。
ただ、これはセミナーの内容によるでしょう。
許可・不許可を明示してあげた方がいいかもしれませんね。
重要度を伝える
私は板書に限らず「これは書かなくてもいいんですが・・」とか「この部分は今日の話の中で一番重要です」というふうに重要度を伝えるようにしています。
メリハリがあった方が分かりやすいし、大切なことをより意識してもらえます。
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スライド同様、板書もセミナー参加者とのコミュニケーションの核となるものです。
「一方的に書いて→説明」ではなく、参加者の様子を見ながら、声をかけながら書いたり消したりしたいものです。
板書を通して、楽しいコミュニケーションを参加者の方と楽しみましょう。
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